ジョルコアコーヒー

まだ僕が20代前半、コーヒー会社に勤めてた頃、
コーヒーの事を教えてくれた社長がいた。

その社長はコーヒー豆を焙煎するのが大好きで
その道、数十年の美味しいコーヒーを作り出すまさに【匠】であった。

社長は僕にとってコーヒーとの
向き合い方みたいなのを背中で教えてくれた師匠的な存在である。

その後、会社を退職して独立しても、
あしげに社長の所へ通ってコーヒー談義をしていた。

そんな社長がある日、

社長

『いつも美味しいコーヒーをと焙煎しているけど
考えれば考えるほどどれが美味しいコーヒーなのか分からなくなるのよぉ』

と、嘆いた事があった。もう一度言うが社長のコーヒーはとても美味しい。
僕がコーヒー道を歩むきっかけになったくらい美味しい。

数十年ずっとコーヒーに身を捧げた人間の作る
コーヒーが美味しくないわけがない。

きっととてもレベルの高い、もしも味に点数があれば
98点とか99点とかの極みのさじ加減。

右にいけば左が弱くなり
上にいけば下が見えなくなるみたいなその領域に達した人だけの悩み、

到底、僕ごときがわかる事ができない話をしているのだろう。

そんな社長を見て、たぶん僕には【美味しいコーヒー】を
極めるのは難しい...いや、無理な事だと思った。

【美味しい】に物差しや点数はないし、人によって
味の好みは変わるものであろう。だからもっと違う目標。

お店に来店した人がコーヒーの味の優劣ではなく、
他に求めているもの。人それぞれお店の利用目的は違うけれど

みんながあったら嬉しいもの。それは何かを考えた。
それは幸せ。このお店にはいけば幸せがある。

【幸せがここに...】

そんなお店を作ろう。
これがジョルコアコーヒーの
お店のコンセプトの成り立ちである。

 

 

 

 

 

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